■仲良
「東石さん、糖尿病腎症における症状について、今日は質問してゆきたいのですが、まずはのどの渇きから、やはりのどって渇くものなのですか?」
■東石
「糖尿病の症状・初期症状の一つに、「のどの渇き」はある!
なぜ糖尿病になるとやけに喉が渇くと思う?
糖尿病とは、血糖値が高くなる病気で、簡単にいうと、上手くブドウ糖を取り入れられない病気なんじゃ!
糖尿病になると、ブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなり、血液の中にあふれてしまう!
その血液の中にあふれた大量のブドウ糖を排出するため、尿の量が増えてしまい、体の水分が失われてしまうため、のどが渇くんじゃ!
特に変わったことはないのに、突然喉が渇いてしまうという方は、糖尿病のサインかもしれん
ただ、では、のどが渇けば糖尿病を疑うべきか?というと、そうわけでもない。
病気からくるものではない、問題のない「のどの渇き」について考えてみるがよい!
我々の身体には、体内の水分が減少した時に水分を欲する自然なメカニズムが備わっておる。
たとえば、暑い夏や運動によって汗をいっぱいかいた時はのどが渇く。
水分不足になった体は脳を通じて「水分補給せよ」とシグナルを発し、自ずと脱水を防ごうとしているんじゃ!
糖尿病による「のどの渇き」では、飲んだ水分が腎臓でろ過されずにそのまま排出されるために尿量も増えるのが特徴じゃが、通常の「のどの渇き」では尿量が大きく増えることがないのがその特徴。
その辺をみわけたほうがよいし、とにかく検査を受けて実情を知ることが大切じゃ!
■仲良
「やはり、尿の量、尿の回数は増えるものなんですか?」
■東石
「やはり、尿の量、尿の回数は増える。
糖尿病とは、血糖値が高くなる病気で、簡単にいうと、上手くブドウ糖を取り入れられない病気じゃ!
先にも述べたように、糖尿病になると、ブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなり、血液の中にあふれてしまう。
その血液の中にあふれた大量のブドウ糖を排出するため、尿の量が増えてしまったり、尿の回数が増えてしまう!
そして、その結果、体の水分が失われてしまうため、のどが渇くんじゃのう!
糖尿病は、血糖値を下げるインスリンというホルモンの分泌の減少や働きが弱まることで、血液中のブドウ糖が代謝されずに残り、血糖値が上がる病気。
血糖値が高くなると、腎臓が血液中のブドウ糖を尿として排出しようとします。その時に、多くの水分も一緒に排出されるので多尿になる。すると、体が脱水状態になるので無性に喉が渇き、水分を過剰にとるようになり、頻尿の症状も現れる。
食事や運動で血糖値のコントロールができるようになると、多尿による頻尿の症状はほとんど治まるがのう…。
尿崩症(にょうほうしょう)とは、抗利尿ホルモンの分泌の減少や作用の低下によっておしっこが薄くなり、体の水分がどんどん尿として出ていってしまう症状。
一日の尿量が多い尿崩症による頻尿
喉が渇き多量の水分をとるようになるため、多尿による頻尿になる。尿崩症には、抗利尿ホルモンを分泌する脳下垂体に何らかの障害があって抗利尿ホルモンが分泌されなくなる「中枢性尿崩症」と、腎臓の障害で抗利尿ホルモンに反応しなくなる「腎性尿崩症」がある。
「中枢性尿崩症」の原因は、脳腫瘍、頭部外傷、頭部手術後の合併症。抗利尿ホルモンの代わりとなる薬物療法で、多尿が改善できるんじゃ。「腎性尿崩症」の原因は遺伝が多いものの、電解質異常(血液中のナトリウムやカリウムが多すぎたり少なすぎたりする)、薬物の影響などがある。治療は、塩分の制限と薬物療法で尿量の改善を行うんじゃ!。」
■仲良
「急に体重が減るとも聞きましたが?」
■東石
糖尿病の症状・初期症状の一つに、「体重の減少」がある!
なぜ糖尿病になると、食べているのにやせてしまう(体重が減少してしまう)のかわかるかの?
インスリンは、体の中で唯一血糖を下げるホルモンで、食後に血糖が上がらないように、調節する働きがある!
また、血液中のブドウ糖を体の細胞に送り込んで、エネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンに変えて、エネルギーとして蓄えておくようにする働きがある!
ブドウ糖をコントロールしているインスリンが不足したりうまく作用しないと、ブドウ糖が細胞に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖が使えなくなってしまうんじゃ!
そのため、血糖値が上がってしまい、そして、筋肉や内臓にエネルギーが運ばれないため、全身のエネルギーが足りなくなってしまう!
つまり、食べているのにやせるのは、食べてもブドウ糖が正常に利用されずに、慢性的なエネルギー不足になるためなんじゃ!
食べているのにやせてしまうという方は、糖尿病のサインかもしれんのう。」
■仲良
「全身がだるくなるともきいたのですが?」
■東石
「糖尿病の症状・初期症状の一つに、「全身がだるく、疲れやすい」がある!
なぜ糖尿病になると、全身がだるく、疲れやすくなるのじゃろうか?
インスリンは、体の中で唯一血糖を下げるホルモンで、食後に血糖が上がらないように、調節する働きがある!
また、血液中のブドウ糖を体の細胞に送り込んで、エネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンに変えて、エネルギーとして蓄えておくようにする働きがある。
ブドウ糖をコントロールしているインスリンが不足したりうまく作用しないと、ブドウ糖が細胞に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖が使えなくなってしまうんじゃ!
そのため、血糖値が上がってしまい、そして、筋肉や内臓にエネルギーが運ばれないため、全身のエネルギーが足りなくなってしまう!。
つまり、全身がだるく、疲れやすくなるのは、インスリンの作用不足でブドウ糖を利用できず、活動エネルギーが足りないためなんじゃ!。
糖尿病の予防として亜鉛の摂取が奨励される!
糖尿病の人はインスリンの作用が十分でないため、細胞が十分な量のブドウ糖を血液中から取り込むことができん。
その結果、体のエネルギーが不足し、疲れやすくなる!。
すい臓でインスリンを作る際には、亜鉛が欠かせない!
亜鉛にはインスリンの働きを持続させる働きもある!
だから亜鉛を一杯含んだ食材を摂取することで糖尿病は防げるかもしれんの!」