糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどありません。その為、本人も病気にかかっている事に気付きづらい病気です。自覚症状が出たときには、すでに合併症が進んでいることも少なくありません。
糖尿病の初期症状では、口渇や多尿、倦怠感、体重の減少などが現れますが、いずれも本人が苦痛を訴えるような症状はまずありません。
糖尿病の進行はゆっくりで長年かけて進行して行く為、初期の段階ではまったくと言って良い程症状が出ないのです。
中高年になって初めて合併症の症状が出てきて、初めて病院に行って気が付いた人も多いようです。症状が重くなってくると、動脈硬化などの血管の病気、手足の感覚低下や自律神経障害、視力の低下、腎臓の機能低下など、さまざまな合併症を引き起こす可能性が高くなります。それでもまだ糖尿病を治療せずに放っておくと、これらが悪化して、失明したり、手足の先が腐って切断を余儀なくされたり、腎不全になって透析を受けなければならなくなることもあります。
また、脳梗塞や心筋梗塞にもかかりやすくなります。タバコを吸っている場合は、その危険性がさらに高くなると言われています。糖尿病の検査で糖尿病という診断が下されても、本人は自覚症状がまったく無い為、そのまま放置しがちですが、実はとても恐ろしい病気なのです。
ですが、糖尿病のことを知って、生活で気をつけることや、食事・投薬などを持って過ごせば決して怖くはありません。しっかり勉強して自分の身体を乗りこなしましょう!