糖尿病性網膜症(とうにょうびょうせいもうまくしょう)は、目の網膜に障害がでる合併症です。 網膜というのは、眼球に入ってきた光を信号に変えて、神経を通して脳に伝える役割をしています。
その為、物を見るためにとても重要な役割をしているのです。この糖尿病性網膜症は、糖尿病の初期から自覚症状なく進行し、たくさんの細い血管、毛細血管がある網膜を高血糖がじわじわと攻撃し、網膜の毛細血管に障害がでて、出血したり血流が悪くなったりします。そして出血や 網膜剥離を引き起こすのです。
自覚症状があまりないことからそのまま放置されることも多く、最悪の場合、失明までいたってしまいます。
糖尿病が原因となり網膜症を発症する人は多く、糖尿病が発病して10年以内に全体の25%が、20年以上経過すると70%が発症するという報告もあります。
また、網膜症による中途失明が年3500人以上と、成人中途失明の原因のトップになっています。
しかし、糖尿病網膜症になっても早期発見であればすぐに失明してしまうわけではありません。
失明してしまう方の多くが、定期的な検査をしていなかったり、違和感を覚えていたのに受診をしていなかったりといった背景があります。 目に限らず定期健診や、異常を感じたらすぐにかかりつけ医に相談するなど早め早めに行動していきましょう