二型糖尿病とは、日本人の糖尿病患者の約90％を占めている種類の糖尿病です。通常、「糖尿病」というと、この「二型糖尿病」のことを指します。

二型糖尿病は中年以降の年齢において発症することが多く、糖尿病を起こしやすい遺伝子を持つ人に肥満や過食、高脂肪食、運動不足、ストレスや加齢などの後天的な原因が加わることにより発症することが特徴で、生活習慣病が主な原因となる糖尿病です。つまり、両親や近親者が糖尿病であるなどの糖尿病体質であっても、食べ過ぎず、日々の適度な運動を心がけ、生活習慣を乱さず生活すれば糖尿病にならずにすむということです。

二型糖尿病は初期の段階では自覚症状がほとんどありません。
糖尿病はゆっくりと進行していき、尿の量が増える、疲れやすい・だるい、のどが渇く、いつも通り食べているのに体重が減ってくるなどの体調異変の自覚症状が現れたころには、かなり糖尿病が進行している状態となります。

最近では中高年者だけでなく、生活習慣の悪化により若い世代でこの二型糖尿病を発症する人も増えています。
二型糖尿病では、血糖値のコントロールを行うために、インスリン治療は不要なことが多く、治療は通常、食事療法・運動療法・投薬による方法で改善していきます。