運動療法

運動療法 マンガで解説

糖尿病の運動療法は、糖代謝や脂質代謝を改善し、肥満の是正や動脈硬化の防止にも役立ち、食事療法とならんで糖尿病治療の基本となるものです。
運動をすることによって、筋肉を維持し、それによって血糖値を下げる働きを維持します。また、体の全体の基礎代謝が上がるので、何もしなくてもエネルギーを消費してくれるようになり、食事をしたときに余分なエネルギーを消費しやすくなり、インスリン抵抗性の原因でもある内臓脂肪の減少に効果があります。

特に2型糖尿病で血糖コントロールが安定している人の場合、食事療法とセットで運動治療を行うことにより、様々な効果が期待できるのです。
運動療法をするにあたっては、ウォーキングや水泳などの有酸素運動が効果的です。有酸素運動ですので、脂肪燃焼が開始される20分~40分間の運動で十分効果があります。 食事前は血糖が 下がりすぎる可能性があるので、食後1時間後くらいに行なうのが良いとされています。

また、運動療法では、とにかく継続することが大事になります。根気良く継続することによって症状が改善していきます。体を健全に保つ栄養素をしっかりと取り、毎日の生活に運動を取り入れることが理想的な生活となります。
ただ、運動治療は、心臓に合併症がある場合など、すべての糖尿病の人が行うべき治療法ではありません。糖尿病の状態により運動療法を行わない方が良い場合もありますので、必ず医師と相談をしてから行うことが大切です。