糖尿病を「贅沢病」と思われるかたもいるのではないかと思いますが、そうではなく、自然のものしか食べていないはずの鳥や犬にも発症します。糖尿病についてほとんどの事が分かってきましたが、実は正確な原因は まだ不明な病気なのです。
一番大きな糖尿病の原因とされているのは、「生まれつきに持つ体質」、「生活習慣」、の 2つです。他にも、「加齢」、「妊娠」、なども糖尿病の原因となる場合もあり、その種類によって糖尿病になる背景も違いますが、 注目してほしいのが、この「体質」と「生活習慣」です。「生まれつきに持つ体質」とは、糖尿病になりやすい体質であるかどうかということです。糖尿病には、人により、体質的になりやすい、なりにくいという側面があります。
特に、親や兄弟などの肉親や、親戚に糖尿病の人がいると、体質を受け継いでいる可能性があるので、糖尿病になりやすい体質である確率が高くなります。 日本人の約30%が糖尿病になりやすい体質であるというデータもあります。
ただ、糖尿病体質であるからといって必ず糖尿病になるわけではありません。なぜなら、糖尿病が発症する原因は、もう一つの「生活習慣」のほうが大きな問題であると言えるからです。
一般的に知られているものとして、「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があります。日本では、95%以上の糖尿病患者さんが2型糖尿病です。この2型糖尿病は、いくつかの遺伝因子と「食べすぎ」「運動不足」「ストレス」といった生活習慣が加わって、インスリンの働きを悪くしてしまい発症します。この乱れた食生活や運動不足が、糖尿病になる原因とも言えます。