糖尿病による神経障害とは?

糖尿病による神経障害とは? マンガで解説

糖尿病神経障害とは、高血糖により末梢神経の伝達作用に障害が起きて、内臓の不具合や手足のしびれ、痛み、 立ちくらみなど、全身に色々な症状が出る合併症です。合併症の中でも、頻度が高く、しかも比較的早いうちから症状が現れるのが特徴です。
高血糖状態が継続すると、末梢神経に変性が生じ、さまざまな神経障害があらわれてきます。高血糖が続くと、ソルビトールという物質が作られ、これが神経細胞にたまることで神経障害が起き、皮膚の潰瘍や壊痕、便通異常やEDを引き起こします。

神経障害はからだの末端から始まるのが一般的で、手足の先が冷たく感じたり、しびれや痛みがあったり、ひざから下が痛くなるといった症状があらわれます。

神経障害で注意しなくてはならないのは、神経線経の損傷が激しくなると、痛みやしびれを感じなくなることです。感覚が無くなると、病気が治ったと勘違いしてしまうことがあります。

また、靴ずれや皮膚のけがなど、ちょっとした傷では痛みを感じないため、気づかないまま放置してしまいがちです。
その傷が原因で、糖尿病での足壊痕による切断は年間約3000人以上と言われています。