糖尿病の体臭は、甘酸っぱいにおいがするといわれます。
なぜ、甘酸っぱいにおいがするようになるのでしょうか?
糖尿病にかかると体内のインスリンが正常に分泌されなくなり、高血糖になってしまいます。糖の代謝がうまくいかなくなると、身体は糖の代わりに脂肪をエネルギーとして代用します。
この時、「ケトン体」という物質が血流に乗って全身に回ります。ケトン体は、脂肪組織から脂肪酸が大量に遊離するときにできるものです。このケトン体が、独特の甘酸っぱいにおいを発生させます。
糖尿病になると、脂質を多く含んだ汗をかきやすくなることで、余計強い体臭として感じられるようになります。
また糖尿病が原因で腎機能に異常をきたしている場合は、アンモニア臭が混じったような体臭として感じらることもあります。
そして、体内を水分不足の状態にさせてしまいます。唾液の分泌量もへってしまうことから、口臭がきつくなることもあります。
病気が改善され、体内のインシュリンが正常に分泌されるようになるに従い、甘酸っぱいにおいも減少していきます。甘酸っぱいにおいは、糖尿病のサインです。甘酸っぱいにおいがしたら、糖尿病をまず疑ってみましょう。
早めに気付くことができれば、早期に適切な治療をとることができます。医療機関で検査を受け、少しでも早く適切な治療を開始することができれば、身体の負担も軽くなります。早めに治療を開始し症状を緩和させ、病状を安定化させましょう。