高血糖・糖尿病診断表

高血糖や糖尿病は、発症してから5~6年以内には自覚症状がほとんどあらわれません。 その為、つい放置がちで症状を悪化させてしまう人が数多くいます。
糖尿病の合併症としてよく知られるものに次の3つがあります。
一つ目は糖尿病性神経障害。三大合併症のうち最も早く現れる症状で神経の異常によって感覚麻痺などが起こります。 二つ目は糖尿病性網膜症で悪化すると失明するおそれもあります。 三つ目は糖尿病性腎症で、腎臓が血液の老廃物をろ過できなくなって腎不全を起こし、命の危険も出てきます。
その他にも免疫力を急激に低下させ、感染症にかかりやすくなったりします。 血糖値が少し高めの人も、決して安心はできません。糖尿病予備軍の人でも、動脈硬化が進行する危険性は糖尿病の人と同レベルとされています。 動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞を引き起こし、突然死を招くことさえあります。 そこで、自分が高血糖・糖尿病になりやすいかどうかを知る事が重要です。
ぜひ左記の診断表でチェックしていみましょう(クリックすると拡大されます)

以下診断表について、問題点と改善点を説明します。

①食べ過ぎ型 食事をおおくとれば、血液中のブドウ糖が増えるので、血糖値は下がります。
血糖値を下げるインスリンというホルモンの分泌が増えてすい臓に負担がかかり、インスリンの働きも低下するため、血糖値も下がりにくくなります。
食べすぎを防ぐには、満腹なのに「もったいないから食べよう」とい考え方を捨てること。テレビを見ながらの食事や早食いも食べすぎにつながるのでやめましょう。

②間食に問題型 間食は、必要以上のカロリー摂取につながります。
間食を防ぐには、手の届くところに食べ物を置かない事が大切です。何か食べたくなったら歯磨きや散歩、掃除など何か別の事をやったり、水やお茶を飲んだりするといいでしょう。

③悪い食習慣型 1回の食事量が多いと血糖値は上がりやすくなります。血糖値を安定化するには規則正しい食生活が大事です。
仕事などで決まった時間に三食取れない人は1日の総カロリーを計算して食事をしましょう。
食後にデザートを食べる習慣も血糖値が高い人は厳禁です。急にやめるとストレスなので、ケーキを和菓子や果物に替えたり、昼食後のデザートをやめるなど量や回数を減らしましょう。

④偏食・悪い嗜好型 甘いお菓子やアルコール、脂っこい料理。これらは血糖値を確実に上げる嗜好品です。

⑤運動不足型 運動をすると、血液中のブドウ糖が消費されやすくなります。インスリンの分泌量や働きも改善されるため、運動不足の人は運動を継続的に行いましょう。

⑥ストレス型・肥満型・遺伝型 ストレスはホルモンのバランスを崩して血糖値を上げる原因になります。精神的にイライラして食べ過ぎることが多くなるので、肥満にもつながります。
肥満になるとインスリンの働きが悪くなります。遺伝も高血糖・糖尿病を招く原因の1つです。しかし、家族や親戚に糖尿病がいても、食事の改善や運動不足の解消を心掛ければ、 高血糖・糖尿病は防げます。

以上のように、自分のタイプを自覚して生活習慣を改めることが、高血糖・糖尿病予防や改善につながります。