◇高血糖値と期間◇
糖尿病の発覚は、健康診断などの血液検査で高血糖値を認識することから始まります。
ですが、健康診断前の過食や食事のメニュ-、健康状態を含む精神的ストレスなど、さまざまな要因で数値は変わります。
そのため、数値のみで糖尿病の進行中だとの判断は、その場では難しいものになります。
大切なのは血糖値がどのくらいの長い期間、高い数値のままであったかとういことです。
その結果で糖尿病と診断される基準になります。
高血糖値であった期間がどの程度だったか知るための指標があり、重要とされているのが『ヘモグロビンA1c(HdA1c)』です。
◇ヘモグロビンA1cとは◇
血液の中にあるヘモグロビンとブドウ糖が結合し『ヘモグロビンA1c』ができます。
ヘモグロビンA1cは赤血球とともに血中にあるもので、乱れた食事や過剰な運動にも変化することがないものです。
糖尿病で重視される血糖値の状態を知るには、この変動のないヘモグロビンA1cの値をもとにさぐることができます。
過去3か月の血糖値の状態が主に基準とされるようです。
◎血糖値が検査時に低い方もヘモグロビンA1cの値が高ければ、医師から日常の生活に見直しをすすめられます。
◇血糖値(状態の目安)◇
●HdA1c値(%) ◎空腹時血糖値(mg/dl)
●《優》・・・・・5.8未満) ◎ 100未満
●《良》・・・・・5.8~6.4) ◎ 100~119
●《可》・・・・・6.5~7.9) ◎ 120~139
●《不可》・・・・8.0以上) ◎ 140以上
「糖尿病診療ガイド2002-2003」より