糖尿病の合併症が引き起こす症状

①手足がしびれる

高血糖によって、特に手足の末梢神経がダメージを受けて、ビリビリ、チクチクといった知覚障害のしびれを感じるようになります。
痛みや熱も感じにくく、暖房器具で知らぬ間に火傷するケースもあります。

②火傷や傷が治りにくい

高血糖のために毛細血管の血流が詰まってしまうと、小さな火傷やすり傷などの治りが長引いたり、おでき、口角炎などもできやすくなります。 化膿しやすくなるという点も問題です。

③ものがぼやけて見える

眼底の毛細血管の血流が高血糖のために詰まると、ものがぼやける、二重に見えるなどの視覚障害が生じます。 重大な合併症である糖尿病性網膜症は成人の失明原因の第一位です。

④虫歯・歯周病が悪化する

唾液に含まれる糖の量まで増えるために、虫歯や歯周病にかかりやすく、悪化することがよく見られます。
事実、糖尿病になってから歯が悪くなり入れ歯をする患者さんは多くいます。

⑥こむら返りがよくおきる

夜、寝ている時や激しい運動をしたときなどに、こむら返りが起きやすくなります。
これも高血圧が引き起こす神経障害の1つと考えられます。

⑥皮膚が痒くなる

高血糖のために自律神経が侵されると、発汗機能が低下して皮膚が乾燥してかゆくなることがあります。

糖尿病が改善に向かうと、こうした症状が軽快して顔のツヤがよくなったり、目にも輝きが戻って、体に活力もあふれるようになります。 イライラすることがなくなったという人もいます。

血糖値、ヘモグロビンの変化はもちろんのこと、こうした体調面の回復が自覚できれば糖尿病の合併症の危機から脱しつつあると自信が持てると思います。