糖尿病の危険を自覚する

糖尿病で一番怖いのは合併症です。
糖尿病で死ぬ人はいませんが、みなさん合併症で亡くなられるのです。

合併症としては網膜症、白内障、腎臓病、そして神経障害や壊疽(えそ)。
これは動脈硬化により、血液の流れが悪くなる病気です。

誰でも、早めに症状が出ていれば糖尿病と考えていろいろ対処するでしょうが、糖尿病も軽いうちは、なかなか症状が出ない。 だから厄介なのです。

血糖値が高めと検査で出ても、症状が出ないものだから本人は、いずれ何とかしようと考え、生活の改善がおろそかになる。
そして、そのうち、そのうち、と言っているうちに、網膜症や動脈硬化、腎臓病などの合併症が内側で静かに進行しているということがあるのです。

糖尿病自体を治すことはそれほど難しくないのですが、合併症を併発してその症状が出てしまうと、それを治すのは簡単ではなくなるのです。

糖尿病の症状は、痩せる、喉の渇き、頻尿などがありますが、もっとわかりやすい兆候というのがあります。
例えば「かみそり負け」です。ひげを剃った時プツプツとウミが出たりして、かみそりに負ける。それから首筋に赤い斑点が見える。また蚊に食われた痕がいつまでも赤く残る人は 糖尿病体質です。

それから、足のしびれ。

実験で、糖尿病患者と健康な人で正座を30分して足のしびれ具合を測りました。
結果は糖尿病の人はしびれないのですが、健康な人では60%の人がしびれを訴えました。っという事はしびれがない、ということはすでに末端の神経に 麻痺が進行していると思うべきなのです。

このような兆候が出てきたら、検査をしなくても糖尿の危険があると察知して、生活の改善に取り組むべきです。