糖尿病か否かはどう決まる?

糖尿病は、今や日本人の5、6人に一人がかかるとも言われているので、生活習慣に気をつけなければとお考えの方も多いでしょう。

肥満の方や間食をついしてしまう方、お酒の量が多い方は糖尿病と聞くとぎくっとしてしまうはず。
ですが、具体的に何がどうなると糖尿病になってしまうのでしょうか。

よく血糖値という言葉が出てきますが、糖尿病と血糖値の関係がわからない、という声が聞こえてきそうです。

体内に摂取した食べ物は、ブドウ糖となって体内に運ばれ、体を動かしたり正常に機能させるためのエネルギーになります。血糖値とは、血中に含まれるこのブドウ糖の濃度のことです。糖尿病で、体内のインスリンというホルモンが働かなくなってしまうと、このブドウ糖が適切に細胞まで運ばれなくなります。
そのため体内のあらゆる器官が機能しなくなり、それと同時に使われなかったブドウ糖が血中に余ってしまうことになるのです。これがいわゆる、血糖値の高い状態です。糖尿病かどうかの基準は、単に体型や症状で決まるのではなく、この血糖値が正常であるかによって決まります。

食事中から食後にかけては誰でも、この血糖値が上がります。ですがインスリンが正常に分泌されていればおのずと下がるものです。
これが上がったまま下がらないとすると、インスリンが働いていない、糖尿病の疑いがある、ということになります。

糖尿病と血糖値の関係から、体の働きが正常かそうでないかを判断することができるのです。