砂糖をとると糖尿病になる?

「糖尿病」という名前からか一般的に、砂糖を摂取すると糖尿病になると考えている人が多いようです。 しかし、これは本当なのでしょうか。

結論から言えばこれは全くの誤解です。砂糖を含むエネルギーの過剰な摂取による肥満が糖尿病の引き金になることはあっても 砂糖が糖尿病の直接的な原因になることはありません。

糖尿病は主としてカロリー過多、もしくは運動不足によって血糖の代謝が悪化することで発症します。
これは、ブドウ糖の代謝を行うインスリンという血糖降下ホルモンの効き目が悪くなることが直接的な原因です。

つまり、砂糖の摂取と糖尿病の発症とは、直接的な関係はないのです。

砂糖には糖尿病の大敵であるストレスを解消する働きがあります。
精神的な刺激を受けてストレス状態に置かれた体は、防衛反応としてアドレナリンやノルアドレナリン、コルチゾールといったホルモンを分泌します。 これらのホルモンは、すべて血糖値を上げる方向に働くのです。

砂糖をとれば、体内でセロトニンというホルモンを増やす栄養源になってくれます。セロトニンには、精神を安定させてイライラやウツ状態を解消させる働きがあります。 つまり砂糖をとってセロトニンが増えれば、ストレスが解消し、高い血糖値も低く安定してくるというわけです。

さらに、砂糖は私たちの脳に優れた効力を発揮します。
脳のエネルギー源になる栄養は、実は砂糖を主原料とするブドウ糖だけなのです。しかも、砂糖は体内への吸収効率が抜群なので、脳の栄養源として最適な食品といえます。

もっとも砂糖を大量にとりすぎればエネルギーの過剰摂取につながり、栄養バランスも悪くなります。砂糖は調味料に使う分と食後のデザートでとる分にとどめ、とりすぎないようにしましょう。

糖尿病の人は、医師と栄養士が決めた1日の総摂取エネルギー量を超えないように試算してから、砂糖をとるようにします。その際、砂糖をそのままとるのではなく、食物繊維の多い食品と一緒にとるのがおすすめです。

食物繊維には、腸での糖吸収を遅らせる働きがあります。そのため、食後の血糖値の急上昇を抑えられるのです。例えば、水溶性の食物繊維の豊富な粉寒天に砂糖を混ぜて、ゼリーにして食べるようにするといいでしょう。 ただし、必ず医師の指示に従うようにして下さい。