放っておくと危険、低血糖時の対処法は

糖尿病の治療に使われる経口薬やインスリン注射には、血糖値を下げる働きがあります。
血糖値が適切に下げられている時はよいのですが、体調や食べる量の変化などで血糖値が下がりすぎる、低血糖の状態になってしまうことがあります。

低血糖になると、頭痛やめまいを感じたり、ひどい場合は昏睡状態に陥ることもあります。
場合によっては自覚症状がないまま急激に血糖値が下がり、突然意識を失うということもあります。

この低血糖時の対処法ですが、自覚症状が現れたら砂糖を適量、摂取することです。
ブドウ糖や、糖分の多く含まれる清涼飲料水でも十分に可能です。
血糖値が下がりすぎた分を上げることで、危険な状態を回避することができます。
ただし摂りすぎには注意して下さい。
また外出時に低血糖になっても困らないように、ブドウ糖ゼリーなど持ち運びのできるものを常に携帯しておきましょう。

他に低血糖時の対処法として、こまめに血糖値を自己測定することが挙げられます。
無自覚なまま意識障害に陥ることを防ぐためです。
血糖値が下がってきてるな、と思ったら上に挙げた対処をして、もし低血糖が続くようであれば現在の薬や治療方法のままで良いのか医師に相談するようにしましょう。

低血糖にならないために、規則正しく十分な食事を摂ったり、食前に激しい運動をしないようにするなど、普段から予防できることはあります。
守らなくてはならないことが多く、面倒に思われるかもしれませんが、深刻な症状になってしまってからでは遅いです。普段の心がけが大切だといえるでしょう。