糖尿病と鬱病は関係がある、と言われています。
厳密にいえば、両者にはっきりとした関係はありませんが、糖尿病になったがために鬱病が引き起こされてしまう、というケースは存在します。
糖尿病になると、食事や運動など日常生活に様々な制約ができてしまいます。
食べたいものが自由に食べられない、やりたいことがやりたい時にできない、そういった不満が日々の治療の中で蓄積していき、鬱病の引き金になっていくのです。
鬱病はストレスによってのみ起こるのではなく、神経質だったり責任感が強い方がなりやすいという傾向があります。
家族や職場に迷惑をかけてしまう、あの時こう気をつけていれば、と自分を責めてしまいがちな人は、鬱病にも気をつける必要があるといえるでしょう。
糖尿病の方が鬱病にかかってしまうと、気がかりなことがあります。
鬱病の症状には、何ごとにもやる気が出せないという無気力の状態があります。
糖尿病の治療には様々な制約があるのは前述の通りですが、この無気力に襲われると治療に前向きに臨めなくなってしまいます。
日常生活でのあらゆる制限が面倒なものになり、治療しようという気持ちさえ奪われてしまいます。
そのため糖尿病の治療が進まず、気がつけば取り返しのつかない状態にまで悪化していたということにもなりかねません。
意外にあなどれない糖尿病と鬱病の関係、もし糖尿病になってしまっても、患者は自分一人だけではありません。
辛い時は医師や相談できる相手と話し合い、できるだけ前向きに治療を進めていきたいですね。