糖尿病で減塩の必要性

糖尿病で血圧が高いことも危険信号の一つです。
知っての通り、塩分は血圧を上げる作用があるとされています。
糖尿病の食事に減塩食が多いのは、糖尿病と高血圧が互いに影響し合って、動脈硬化が進行した結果、心筋梗塞脳梗塞などになったり、 三大成人病の一つである糖尿病性腎症が高血圧によって急速に進んでしまうということがあるからです。

合併症を発症しないために、 糖尿病の管理は、血糖値だけでなく、できれば、血圧の方チェックも重要だと思います。

★手軽に測定できる血圧計

糖尿病で高血圧の方は、食事の塩分量の管理はもちろんの事、
合併症を起こさないために血圧のチェックも大切だと思います。

管理栄養士の先生は、血圧計は手首につけるタイプより、
腕で測るタイプの方が、正確に測れると言っていました。

ちなみに理想の血圧は 130/85mmHg未満 だそうです。

減塩の食事に注意しなくてはいけないこと。

■漬物や梅干しなど控える。
■ラーメンやうどんなどの汁物の汁は残す。
■魚は干物類よりさしみ等に。
■調味料は酢・薬味・カレー粉・こしょうなどによって味付けで、塩分量を減らす。
■みそ汁は具だくさんに。

まず、何が塩分が高いかを理解していくことが大切だと思います。
何気ない食事・料理をするときの調味料や加工品などには、塩分が多いものが多いです。

■塩分の高い調味料

糖尿病食事療法のための食品交換表でも
血圧が高い人は、1日の塩分は7~10g以下と明記してありますので、
他の加工品や食事などの塩分の摂取量を考えれば高い数値なのではないかと思います。
糖尿病の料理をするにあたっても、調味料の量を注意しなくてはいけないのがわかります。


カリウムをしっかりとる

カリウムはナトリウムと作用し合って、細胞内の浸透圧を保ちます。
また、余分なナトリウムを排泄してくれるので高血圧の予防にもなります。

<注意> 腎臓病の方などは、カリウムの摂取で逆に悪化させてしまう場合がありますので、
医師や管理栄養士等ご相談いただければと思います。

◆カリウムの多い食材◆
パセリ・よもぎ・とうがらし・枝豆・ほうれん草・キャベツ・ふきのとう
バジル・セロリ・レタス・きな粉・納豆・インゲン豆・干しひじき・焼き海苔・鶏のササミ

食品を購入をするとき

塩分は気になるけど…ナトリウム表示になっていて、
塩分濃度がよくわからないって事ありませんか?

(ナトリウムの食塩相当量の計算)

ナトリウムが「mg」で表示されていた時の計算式は
ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)です。

ナトリウムが「g」で表示されていた時の計算式は
ナトリウム量(g)×2.54=食塩相当量(g)です。

いちいち減塩について考えるのが面倒・・・っと言う方は
専用の料理本も出ているので参考にしてはいかがでしょうか?