糖尿病は1型糖尿病より、2型糖尿病の方が遺伝の影響が大きいと言われています。
インスリンの体内での製造が行われない1型糖尿病については遺伝とはほぼ無関係ということがわかっています。
つまり、両親とも、そして祖父母の代まで糖尿病の患者がいなくても、子供が一型糖尿病になる可能性は十分にあります。
一方で2型糖尿病に関しては、ある程度遺伝との関連性があるのではないかと言われています。
片方の親が糖尿病だとその子供の3~4割が糖尿病になると言われており、また、両親がともに糖尿病である場合は、さらに確立が上がって子供が糖尿病になると言われています。 両親や兄弟、または叔父や叔母に糖尿病の人がいる場合は、糖尿病の遺伝因子を受け継いでいる可能性が高いと言えます。
しかし、糖尿病の遺伝とは「糖尿病になりやすい体質」が遺伝するということで、病気そのものが遺伝するわけではありません。
糖尿病の要因となる食事や肥満、運動不足といった環境要因などが、体質と合わさって糖尿病の発症に大きく影響しているということが分かっています。
糖尿病を防ぐには毎日の食生活や規則正しい生活習慣が大切です。無理をした次の日は節制するなど、遺伝以外の要素はなるべく防ぐような生活を心掛けましょう。