糖尿病によるめまい、体のシグナルに注意

糖尿病はそれ自体だけが恐ろしいのではなく、様々な合併症が引き起こされることはよく知られていることです。
診断されてから具体的な治療を怠っていると、長年の後に血管や皮膚だけでなく、神経系にも悪影響が及びます。

神経に影響が及ぶと、頭痛やめまいを自覚するようになります。
ただ、めまいというのは単なる疲労やちょっとした体調不良でも引き起こされる症状なので、これぐらいのこと、と放置してしまいがちです。

実は糖尿病が原因で神経が冒され始めているところだったと気づくのは、もっと重大な症状が出てからだった、というケースも少なくありません。
糖尿病の方でめまいに気がついたら、そのままにせずに早めに医師へ相談しましょう。

薬を服用していたり、インスリン注射をしている場合でも、めまいに注意が必要なケースがあります。
低血糖の場合です。自らのインスリンの働きが鈍っている分を薬や注射で補っているわけですが、体調や食事の量によってはインスリンが過剰になってしまい、血糖値が急激に下がることがあるのです。
すると頭痛やめまいを感じたり、ひどい場合は意識を失うこともあります。

これを予防する方法としては、規則正しく適量の食事を摂ることや食前の激しい運動を避けることが挙げられます。
また、毎日定期的に血糖値を自己測定し記録しておくのが良いでしょう。
万が一の場合でも医師が健康状態を把握しやすくなります。
常に自分の体のシグナルに敏感になって糖尿病と向き合い、健康的な生活を送りたいものですね。