高血糖を防ぐ食べ方の順番

高血糖の予防は食後の血糖値の急上昇を抑えることが重要です。
その具体的な方法は
「食事の最初の10分間は野菜だけを食べること」です。

食べる野菜は、基本的には何でもかまいませんが、特におすすめしたいのが繊維質が多くて食べ応えのある キャベツ、セロリ、モロヘイヤ、ゴボウ、大豆、海藻類などです。

そもそも野菜はカロリーが低いうえ、よく噛んで食べ続けると、満腹感が得られるため、主食のおかずの量を減らすことができます。
さらに、野菜に含まれる食物繊維には、その後で食べるご飯などの主食に多く含まれる糖分(炭水化物)が吸収されるまでの時間を 遅らせたり、吸収を妨げたりする働きがあります。

そのため血糖値の上昇もおだやかになるのです。 脂肪分の吸収を遅らせたり、対外に排出する働きもあるので、動脈硬化などの合併症の予防にも役立ちます。

野菜を10分ほどかけて食べたら、次におかずを食べはじめます。
おかずは、いつも食べているふつうのメニューでかまいません。

しかし、おかずの食べ方にもコツがあります。
残ってい野菜をご飯代わりにして、肉や魚、大豆食品、卵などのたんぱく質が多く含まれる食品を食べるといいでしょう。

おかずの次は、ご飯などの主食を食べます。
ご飯は糖分の吸収が遅い玄米をおすすめします。

糖分の多い食品にはうどんやスパゲッティなどの麺類、パンなどがあります。
精製された小麦粉から作られるものは消化・吸収が早いのでさけた方がいいでしょう。

麺類はやわらかく煮込まずに、歯ごたえを残して茹で、しっかり噛んで食べましょう。小麦粉製品なら、全粒粉を使った食材を選ぶと吸収がゆっくりになります。

最後に満腹感が得られるように、味噌汁やスープなどの水分をとります。
味噌汁やスープの具が野菜たっぷりであれば、最後に食べる必要はありません。おかずを食べ始める前に、具だけを最初につまんでもいいでしょう。

食後のお茶は緑茶がいいでしょう。緑茶にはカテキンという有効成分が含まれており、脂肪分の吸収を抑える作用があるからです。

食後のデザートはできるだけとらないようにしてください。
和菓子やケーキなどの甘いお菓子などに含まれている砂糖は、消化吸収が早く、血糖値を急に上げやすいからです。
果物にも果糖が多いため、あまりおすすめできませんが、どうしてもデザートを食べたい場合には、お菓子に比べて吸収がおだやかな果物を選びましょう。
ただし、多くても握りこぶし一個分ぐらいの量にとどめておいて下さい。

全体的な食事の量については、腹8分目にとどめておくのが理想です。
体に必要とされるどんな食品でも、食べ過ぎれば逆効果になってしまいます。
とにかく最初の10分間は野菜を食べること。
これだけは必ず心がけて下さい。