糖尿病料理の工夫

①摂取カロリーを守る・栄養バランスに気をつける

それぞれ一日にとっていい、摂取エネルギーに応じて、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルなどを三食きちんととることが 大切です。糖尿病だから、食事をとるなというわけではありません。食事をとらないと人間の体に必要な栄養素まで不足してしまいます。 1日に食べいい、摂取カロリーを守ったうえで、栄養バランスを保つことが大切だと思います。

摂取エネルギーについては、その人の生活スタイルや身長や年齢・性別などによって異なるので、担当医に一日にとっていい摂取エネルギーについてご確認ください。 (通常・成人男性で1400~1800カロリー・女性1200~1600カロリー)

②血糖値の上がりづらい食事を心がける

・食事は野菜から摂取する。(炭水化物から口にすると急激に血糖値を上げることになるので)
・よく噛んで食べる(満腹感が得られる)
・炭水化物の野菜(イモ類など)を食べるときはご飯の量を減らす。
・炭水化物(米・麺類・小麦粉)などは血糖値を上昇させるので、決められた量以上に食べない。
・食物繊維の多い食事をとるように心掛ける。

③血糖値を上昇させる食べ物を理解する

ごはん、パン、麺類などの炭水化物。また、果物、砂糖など糖質の多いものは特に血糖値を上げやすい食品です。 次に油の多いタンパク質(肉類や魚介類、卵)などがあげられます。 必要な栄養素なので食べないのではなく、食べる量のバランスを守ることが大切だと思います。

④糖尿病も減塩に気をつけることが必要

糖尿病で血圧が高いことも危険の一つです。。
ご存じの通り、塩分は血圧を上げる作用があるとされています。糖尿病の食事は減塩食が多いのは、糖尿病と高血圧が互いに影響し合って、 動脈硬化が進行した結果・心筋梗塞や脳梗塞など引き起こすがあったり、三大成人病の一つである糖尿病性腎症が高血圧によって急速に進んでしまうということがあることです。。
糖尿病の食事でやはり塩分の摂取量は気をつけなければいけないものと言えると思います。

⑤カロリーの高い油分をとりすぎないように注意する

カロリーコントロールが必要な糖尿病の食事療法ですので、カロリーの多い油の量は、気をつけなくてはいけません。
食品交換表によると、食物油大さじ1杯=80カロリーとされています。
これは、豚モモ肉を60g食べたのと同じカロリーです。糖尿病の食品交換表でも、摂取カロリー1200~1600カロリーの制限を受けている患者さんがとっていい油脂・多脂性食品は80カロリーまでとされています。 だけど、けっこう、油分を含むものって多いんですよね。ドレッシングにバター・マヨネーズ・バラ肉やベーコン、とり皮など普段から、普通に使いような食品に多く油脂・多脂性食品のものがあります。
できれば、植物油自身をまず少しでも少なくすませたいものです。