糖尿病の運動時間と運動強度について

運動療法で大切なこととして、自分の年齢、体力などにあった運動内容、運動量を行うことがあげられます。
たとえ運動が体に良いことでも、内容や量などによって負担が大きくなってはかえって体を壊すことになりかねません。
糖尿病の方は、特に運動療法を行う際に、身体のメディカルチェックをちゃんと受けて医師との相談をしながら内容を決めて行う必要があります。

運動療法として重要となるのが、運動内容はもちろん、運動時間と運動強度です。
運動内容は、酸素を使いながら行うウォーキング、水泳などの有酸素運動が適しています。
普段から身体をあまり動かさない方にとって、ほんの数分でも運動を行うことは大変かもしれません。
しかし、運動を行っても10分ほどでは、体に蓄積された脂肪はほとんど使われていません。
そのため、少なくとも脂肪がエネルギーとして消費される20分ほどの運動の継続が必要となります。
できれば毎日行うこと、もしくは1日おきくらいがよいとされています。
そのほかにも、運動強度も大変重要です。

例えば、運動強度の高い激しい運動を20分以上続けるのはすごく大変です。
そのため、自分の最大運動強度を100%とするならば、40%~60%くらいの少しきついと感じる程度の運動強度が適切とされています。
目安として心拍数や脈拍を計ることで、自分にあった運動強度を知ることができます。