糖尿病と遺伝

糖尿病は遺伝するのかという問題は、現在も研究されている問題です。

糖尿病と遺伝についてはまだはっきりとはわかっていないのです。しかしながら、その因果関係は否定できないようです。

過去に血縁関係の誰かが糖尿病を発症していた場合、時を経て子孫に発症したというケースも報告されています。現在、言われている事は、糖尿病を発症しやすい遺伝子が受け継がれていくのではないかというものです。過去に血縁関係にある誰かが糖尿病になった場合、自分もいずれ糖尿病になる可能性を秘めているのは少なからずあるのです。

ですが、悲観する事はありません。家族の誰かが糖尿病になったからと言って、自分が将来必ず糖尿病になるとは限らないのです。確かに糖尿病になる可能性はありますが、先に述べたように糖尿病と遺伝についてはまだはっきりとはわかってはいないのです。発症する要因は環境にもあるのではないかとも言われています。

個人を取り巻く環境が大きく関わってくるというのは頷ける話しではないでしょうか。糖尿病を発症しやすい遺伝子を持った一部の人々が、環境などに作用され発症してしまう。必ずしも親が糖尿病になってしまったからと言って、その子ども、果ては子孫の誰もが糖尿病になるという事がないのですから、自分の身近な人間が糖尿病になったからといって失望するには早いのです。

しかし、どのような環境におかれると糖尿病になるのか、解明はされてはいません。健康的に過ごし、糖尿病にならないように意識した食生活を送るなどが予防になるのではないでしょうか。