糖尿病と尿糖の関係

尿糖とは、血液中に含まれるブドウ糖が尿に漏れ出したもののことです。

通常、健康な方の場合、尿に含まれるブドウ糖はごくわずかです。ブドウ糖は血液中でインスリンというホルモンの働きで養分に変えられ、体内のエネルギーとして活用されます。
ところが糖尿病のためにインスリンが出なくなったり、血中のブドウ糖がエネルギーに変換されず、尿に混じって出てしまうのです。

つまり尿糖とは、糖尿病かどうかを判断するための手がかりになるといえます。

とはいえ尿糖が出たからといって必ずしも糖尿病だとは限りませんし、他の病気である可能性もあるので、陽性反応が出たら引き続き、他の検査に入って精密に調べることになります。

尿検査で尿糖を調べて、陰性あるいは糖が出ていたとしても、1日分の尿に糖が1g以下なら問題ありません。擬陽性あるいは陽性なら糖尿病の疑いあり、1gを越えるようですと異常値ということになります。

実はこの尿糖、病院の検査だけでなく尿糖計を使って自宅でチェックすることもできます。

肉親に糖尿病の方がいたり、肥満や生活習慣が気になる方は、糖尿病になる前に、それを防ぐために今が正常かどうかをこまめに調べておきたいものです。家庭用ですが高性能で、持ち運びに便利なものが出ています。 発症してから気にするのではなく、発症しないように、尿糖のチェックで防ぐこともできるのです。