糖尿病と不眠

生活習慣病である糖尿病には実に様々な原因が関わっています。

その代表的なものとして、日頃からの食事が大きな要因だと大半の人が頭に思い浮かぶのではないかと思います。
食事に気をかけることも、もちろんすごく重要なことなのですが、中でも、糖尿病になるもう一つの原因としてあげられるのが、不眠なのです。

生活習慣病と不眠とは実はかなり密接に関係しているのです。
生活習慣病である糖尿病と睡眠障害は相互に影響してくるのです。
実際に、それぞれ60人ほどの社会人を対象にした調査では、不眠で悩んだことのある人のうち、約50人の人が、糖尿病や高血圧などの何らかの生活習慣病があるというデーターがあります。
それに比べ、不眠で悩んだ事のない人の約40人の人々は、これらの病気にはかかっていないという結果が出ているのです。

主な原因として、不眠によるストレスにより、コルチゾール、成長ホルモン、ノルアドレナリンなどのホルモンの分泌が増えます。
これらのホルモンの増加は血糖値を上げるように働いてしまうため、血糖値が上昇し、このような病気を招く要因となってしまうのです。

また、健康な人を対象にした実験では、睡眠時間を3〜4時間に制限しただけで、血糖値が高く上がってしまうという結果が出ています。
そのうえ、健康な人でも日常的な睡眠障害があるだけで、充分に睡眠が取れている人に比べて、4〜5倍も糖尿病になりやすくなってしまうのです。

このように、糖尿病と不眠には実に深い関連性があるのです。規則正しい毎日の生活リズムが大事になってきます。