朝食は肥満のもと

朝食推進派は「朝食を食べないと午前中のエネルギーが出ない」と言います。
しかし午前中の活動は前夜までに食べた食事のエネルギーで充分です。
夜は筋肉も休憩し、脳でのエネルギー消費も少なくなっていますから、前夜の食事のエネルギーは血液中にたっぷりあり、さらに余分なモノはグリコーゲンや脂肪として蓄えられます。

血液中の栄養素が少なくなると、グリコーゲン、次には脂肪がエネルギーとして使われるため、朝食抜きは肥満の予防になります。
肥満はインスリンの効きを鈍らせたり、細胞への糖の取り込みを阻害するなど、糖尿病の原因になりますから、特に糖尿病を治したい人には朝食を抜くことはよい方法なのです。

よく朝食を食べた人と朝食抜きの人とで午前中の頭の働きを調べる実験を行ったりします。
そして大抵朝食派の方が成績優秀でそれが朝食必要と言われる事となりますが・・・

おそらく実験に参加する人は普段はきちんと朝食をとっている人なのでしょう。
こういう人がたまに朝食を抜くと悪い結果が出るのは当たり前なのです。

正しい実験結果を得るのであれば朝食抜きの人達は徐々に減らして朝食抜きの体質に慣らしてからだと思います。

さて、本題に戻りましょう。
胃は消化のために多くの血液を必要とします。朝、慌てて食事をして満員電車に揺られて出勤すると筋肉に血液が使われて 胃に充分な血液が確保されません。
そのため、食べたものは消化不良となり、老廃物を作る原因になるほか、慢性の胃炎、胃もたれ、胃潰瘍などの原因にもなります。
慢性の胃腸病は、朝食を抜く事でほとんど治ってしまいます。
肉体労働をする場合は、どうしても朝食が必要と思いがちですが、そんな事もありません。
昔の農村では、朝早起きして畑などで労働し、それから食事するのが普通でしたから。

朝食を取る事が一般的に広まったのは江戸時代も元禄頃からに過ぎません。

最初は量を半分にしたりおかゆにするなどして少しずつ減らして行きましょう。
最初はめまいなどありますが、これは食べすぎの習慣が身に付いた人に見られる一時的な反応です。
大体一週間ぐらいで慣れます。

ただし水分の補給は必要です。
朝起き抜けにコップ1杯から1杯半。昼、夜の食事30分前に1杯。
後はチビチビ飲んで全部で1日2リットルほど飲みましょう。

※薬を飲んでいる方は例外です